今回は、以前に出し惜しみしたフィールドレコーディングの編集を公開する。
概念については以前の記事を参照。
では、早速紹介していく。


収録=MSステレオ

MSデコード処理後(side -12dB=位相角60°)、半オリジナル行程

行程
※アーティファクトの除去(デジタル残留物の除去)

  • 低域ランブルの整理 → リニアフェイズEQで 80Hz/12dB でカット。
  • インパルスの除去 → トランジエント整形が理想。取りこぼしがなければコンプでもOK。

※トリック
低域のモノラル化 → MS処理で side のみローカット。

※カラーリング
倍音付加 → 倍音そのものより、不自然な波形変化の方が味を出しやすい。

プラグイン処理後

具体的な処理ツール(実際の制作に使用したもの)

  • Sonnox : Oxford Envolution
    レベルに関わらず完璧なトランジエントデザインが可能。
  • Sonnox : Oxford Transmod
    インパルス長を指定して特定のインパルスを叩けるのが特徴。
  • Empirical Labs : AROUSER
    オーバードライブと定番の倍音を付加。

代案
インパルスの除去は FLUX : BitterSweetPro の方が簡単だった。
Sweet=丸く、Bitter=固く。

以上

本当は隠しておきたかった技術だが、あえて公開した理由がある。
オヤネンはすでにフィールドレコーディングの上限に達して退屈しているからだ。

いままでの編集は、たかだかソフトウェア上のお絵描きに過ぎず、本意はそこではない。
そのため、編集はすべて電気信号処理へと回帰した。

ということで、詳細はまだ秘密だが結果だけをチラ見せしたい。

アウトボード・プロセッシング
MSバランスはアウトボード側の最終段で調整

こだわりは対象処理。
つまり、一切の二次倍音は発生させていない。

アウトボードは非ヴィンテージ系のコンプ+マスターバスプロセッサーで対応。


オヤネンのいまやっていることは、街角から姿を消したダビング屋がやっていたことに相当する。 むしろ、それがやりたくて毎日うずうずしている。


Author:Mika Ojanen
カテゴリー:寄り道 / プラクシス