今回は、以前に出し惜しみしたフィールドレコーディングの編集を公開する。
概念については以前の記事を参照。
では、早速紹介していく。
収録=MSステレオ

行程
※アーティファクトの除去(デジタル残留物の除去)
- 低域ランブルの整理 → リニアフェイズEQで 80Hz/12dB でカット。
- インパルスの除去 → トランジエント整形が理想。取りこぼしがなければコンプでもOK。
※トリック
低域のモノラル化 → MS処理で side のみローカット。
※カラーリング
倍音付加 → 倍音そのものより、不自然な波形変化の方が味を出しやすい。


具体的な処理ツール(実際の制作に使用したもの)

- Sonnox : Oxford Envolution
レベルに関わらず完璧なトランジエントデザインが可能。 - Sonnox : Oxford Transmod
インパルス長を指定して特定のインパルスを叩けるのが特徴。 - Empirical Labs : AROUSER
オーバードライブと定番の倍音を付加。
代案
インパルスの除去は FLUX : BitterSweetPro の方が簡単だった。
Sweet=丸く、Bitter=固く。

以上
本当は隠しておきたかった技術だが、あえて公開した理由がある。
オヤネンはすでにフィールドレコーディングの上限に達して退屈しているからだ。
いままでの編集は、たかだかソフトウェア上のお絵描きに過ぎず、本意はそこではない。
そのため、編集はすべて電気信号処理へと回帰した。
ということで、詳細はまだ秘密だが結果だけをチラ見せしたい。

MSバランスはアウトボード側の最終段で調整

こだわりは対象処理。
つまり、一切の二次倍音は発生させていない。
アウトボードは非ヴィンテージ系のコンプ+マスターバスプロセッサーで対応。
オヤネンのいまやっていることは、街角から姿を消したダビング屋がやっていたことに相当する。 むしろ、それがやりたくて毎日うずうずしている。
